予算特別委員会の最終盤、総括質疑の2日目が行われました。
本日はわが会派(自由民主党)の稲葉委員、加藤委員、坂井委員が登壇。40年間見直されてこなかった補助金の是非から、災害時の「水」の確保、そして押上駅周辺の巨大開発まで、まさに墨田区の根幹に関わる議論が交わされました。

🌏 1. 外国人学校補助金と「真の多文化共生」
多文化共生の推進は重要ですが、既存の制度が今の時代に合っているかは別問題です。40年間見直されてこなかった制度の「公平性」について質しました。
Q(稲葉 かずひろ 委員): 昭和57年から続く「外国人学校児童生徒保護者補助費」について。現在、区立学校には日本語学級が整備され、外国籍の子も公教育で共に学べる環境があります。所得制限もなく、日本人との公平性や「公教育への誘導」という観点から、この制度を検証すべきではないですか?
A(山本 亨 区長): 整理をすることは非常に大事な視点だと考えている。多文化共生の基本的な考え方を含め、一旦議論を整理した上で、内容を検討していきたい。また、今後の日本社会における共生社会のあり方について、大きな議論を続けていきたい。
💧 2. 災害時の飲料水確保:17日間の断水リスクにどう備えるか
東京都の被害想定では、本区の断水率は「53%」と極めて高い予測が出ています。
Q(加藤 ひろき 委員): 金町浄水場などの上流が機能停止した場合、復旧には「17日間」かかるとされています。4人家族なら2Lペットボトル102本分が必要になり、備蓄だけでしのぐのは非現実的です。区内全域に、有事でも確実に飲める「直結型貯水槽(応急給水槽)」を網羅的に配備すべきではないですか?
A(山本 亨 区長): 現在の対応で十分なのか改めて確認したい。網羅的な体制については、費用対効果や二重投資の面も考慮しつつ、現状を見直し、新たな手法について検討してまいりたい。
🚬 3. たばこ税増収分(5.1億円)を分煙環境の整備へ
令和8年度、特別区たばこ税は増税に伴い、前年度比で「5.1億円」もの大幅な増収が見込まれています。
Q(坂井 ユカコ 委員): この増収分を一般財源に埋没させるのではなく、受動喫煙防止や喫煙環境の整備に明確に反映させるべきです。民間駐車場の活用など柔軟な手法を模索し、具体的な目標を掲げた「分煙環境整備ロードマップ」を策定してはどうですか?
A(井上 財政担当課長): 増収分をどう活用できるか、財政当局として検討していきたい。 A(土橋 副区長): ご指摘の趣旨はよく理解できる。あらゆる「あがき」で頑張っていきたい。
🏗️ 4. 押上駅周辺の混雑対策:区長のリーダーシップを問う
2028年度の新型特急導入や地下鉄延伸により、押上駅周辺は劇的な変化を迎えます。
Q(坂井 ユカコ 委員): 現状でも週末は身動きが取れない混雑状況です。このままでは地域の発展が止まってしまう。巨大な鉄道事業者相手の交渉には、区長自らが先頭に立つトップ会談を含めた強力なリーダーシップが必要ですが、決意を伺いたい。
A(山本 亨 区長): 押上の混雑対策は墨田区の持続的な成長に向けた優先課題である。私自身も事業者の皆様との意見交換や関係機関との連携をしっかり行い、東京東部の拠点としての整備を強力に進めていく。
💡 要望・指摘事項
総括質疑の締めくくりとして、わが会派からは以下の点を強く要望しました。
- 外国人学校補助金: 40年間の沈黙を破り、所得制限の導入や公教育との整合性を含めた抜本的見直しを。
- 災害時の水対策: 浄水場停止のリスクを見据えた、区民の命をつなぐ網羅的な水確保体制の構築。
- 街づくりとコミュニティ: 押上駅周辺の再整備における区長の強力な牽引、および町会会館の保有解消(自立支援)の加速。
- たばこ対策: 増収分を活用した、実効性のある分煙ロードマップの策定。
