予算特別委員会もいよいよ大詰め、5日目を迎えました。本日は、墨田の宝である子供たちの成長を支える「教育費」、そして議会の公正な運営を支える「議会費」についての審議です。
わが会派(自由民主党)からは、近年の猛暑対策から、保護者の負担軽減、部活動の地域移行まで、学校現場が直面する課題について鋭く質疑を行いました。

☀️ 1. 酷暑から子供たちを守る「環境整備」と「学び」の質
【学校プールの日除け対策】
Q(坂井 ユカコ 委員): 近年の酷暑から子供たちを守る緊急対策として、遮光ネット(UVカット)の設置を高く評価します。令和8年度の試行(5校)では、具体的に暑さ指数(WBGT)等をどの程度抑制する効果を見込んでいますか。また、検証が順調であれば、来年夏までに希望する全校へ設置を広げていただきたいが、意気込みを伺います。
A(庶務課長): 設置条件の異なる5校で検証を行います。数値的な抑制効果に加え、教員や子供たちの声も聞きながら進めます。8月末には一定の検証ができるため、次年度予算編成に向けて可能な限り対応できるよう取り組んでまいります。
【中学生向け放課後学習支援事業】
Q(坂井 ユカコ 委員): 経済的背景が学力に影響を与えている現状、塾に行けない生徒への機会創出を評価します。公平性の観点から「塾に通っていない生徒」の把握方法や対象学力層をどう想定していますか。また、単なる形式に留まらず、都立高合格といった具体的な「出口戦略」への意気込みを伺います。
A(すみだ教育研究所長 / 教育長): 募集時の申告制とし、内申点や学習状況調査の結果を活用して公平性を保ちます。単なる合格だけでなく、墨田で学んだ子が将来、自ら考える「探究」の力を発揮し、世の中の役に立つ人材となることを目指して取り組んでいきます。
💻 2. ICT活用と保護者の負担軽減
【学校徴収金システム「学校モール」】
Q(あべ よしたけ 委員): 教職員の負担軽減に向けた全校導入ですが、段階的な導入とする経緯は。また、PTA会費の取り扱いや、未払いが発生した際の個人情報の観点からの対応はどうなりますか。
A(庶務課長): 保護者の「慣れ」を考慮し、まずは特定の口座からの切り替えを進めます。システムにはPTA会費の徴収機能もあり、新システムでは大半の銀行口座から引き落としが可能になるため、未払い発生の軽減も期待しています。
【出欠連絡システム「CoCoo」の廃止と移行】
Q(あべ よしたけ 委員): システム障害に伴い3月末で現行システムが廃止されますが、入学・卒業式を控えた非常にタイトな時期の変更です。現場の負担を考え、新システムへの移行期間(バッファー)を設けるべきではないでしょうか。
A(教育長): 本日(3月4日)業者を決定し、3月20日前後には全校へ通達します。準備期間のバッファーについても検討を進めており、大きな混乱がないよう進めます。
【学用品の「備品化」による負担軽減】
Q(稲葉 かずひろ 委員): 彫刻刀の共有化(備品化)の現状と、来年度新たに対象となる項目はありますか。
A(学務課長): 彫刻刀は適切に管理・活用されています。来年度は新たに「算数セット」と、屋外活動等で使用する「探検ボード」の2点を学校備品化し、保護者の負担軽減を図ります。
⚾️ 3. 持続可能な部活動と校庭の環境整備
【中学校部活動の外部指導員活用】
Q(加藤 ひろき 委員): 外部指導員の増員見通しと、ハラスメント等のトラブルが発生した際の責任主体はどうなっていますか。また、複数校連携による「拠点化」の検討状況や、区が考える「持続可能な部活動」の定義を伺います。
A(指導室長): 来年度は外部コーチ・サポート合わせて100名を超える見込みです。不適切指導等の責任は教育活動の一環として区が負い、研修を徹底します。拠点化については国・都の動向を見ながら検討します。「持続可能な部活動」とは、教員の異動に左右されず、生徒が専門性の高い指導を継続的に受けられる状態を目指すものです。
【校庭の人工芝化・ゴムチップ補修】
Q(加藤 ひろき 委員): 令和8年度の工事スケジュールと児童生徒への影響は。また、現状の改修ペース(年3校程度)で適切に維持できる体制なのでしょうか。
A(副参事): 夏休みを中心に2ヶ月半で実施し、体育館の活用等で対応します。25年サイクル(15年で補修、その後10年で本格改修)で考えれば、現在のペースで適切に維持可能です。中長期的には利用実態(アンケート)を踏まえ、適宜検証を行っていきます。
🍱 4. 給食費と情報の信頼性向上
【学校給食費の無償化と予算科目の妥当性】
Q(稲葉 かずひろ 委員): 私立・各種学校(インターナショナルスクール等)への給食費補助が「教育費」として計上されているが、教育目的というよりは福祉政策ではないでしょうか。科目の適正化を検討すべきでは。
A(学務課長 / 次長): 現在は事務のしやすさから教育費に計上していますが、目的別の観点から適切かについては、私自身も課題を持っていると認識しています。今後、企画・総務部とも協議し、科目の適正化を相談していきます。
【緊急情報メール配信の信頼回復】
Q(稲葉 かずひろ 委員): 過去、教育委員会と学校の連携不足により情報が錯綜し、信頼を損ねる事案がありました。緊急時の対応スキームを確立すべきです。
A(指導室長 / 庶務課長): 連携ルールを再確認し、体系的な対応を徹底します。システムについても基盤のしっかりした新たな事業者へ移行し、より確実な情報発信ができるよう改善を図ります。
🏠 5. 地域と共にある学校改築
【学校の「連携改築」案について】
Q(あべ よしたけ 委員): 近隣2校の連携改築案に対し、地域から不安の声が出ています。「居ながら工事ができない」根拠を明確に示し、丁寧な合意形成が必要ではないでしょうか。
A(次長): 現在は趣旨説明の段階であり、地域の方々と明確な合意に至っているわけではありません。今後さらに地域に入り、技術的な根拠も含め丁寧な説明と話し合いを重ねていきます。
💡 自民党としての要望・指摘事項
- 坂井 委員: 遮光ネットの早期全校展開と、放課後学習支援での「進路に直結する成果」の追求を強く求めます。
- あべ 委員: システム切り替えや学校改築など、地域に影響の大きい事項での「混乱を防ぐフォローアップ」を教育委員会に強く要望します。
- 加藤 委員: 部活動の地域移行において「生徒の安全」を確保し、校庭整備での運営影響を最小限に抑えるよう求めます。
- 稲葉 委員: 給食費補助の予算科目の再考と、情報の錯綜を防ぐ「確立したスキーム」の徹底を強く求めます。
