予算特別委員会の4日目。この日は、墨田区の経済を支える「産業観光費」と、街の基盤を創る「土木費」の審議が行われました。
わが会派(自由民主党)からは、地場産業への伴走支援から、公園の再整備、そして将来の住宅政策まで、区民の皆様の生活に直結する課題について具体的な質疑を行いました。

🏭 1. 産業観光:ものづくりの継承と「稼ぐ力」の強化
【ものづくりプロモーションとニット産業支援】(あべ よしたけ 委員)
- Q: 「1から始める運動」の拡充内容と、ニット産業への伴走支援はどうあるべきか。
- A(産業振興課長): ガラス市だけでなく他の地場産業にも魅力を広げる。ニット産業に関しては、若手青年部とも協議を開始しており、国際ファッションセンター(KFC)とも連携して来年度に向けた支援を検討していく。
【江戸文化発信と回遊性の向上】(加藤 ひろき 委員)
- Q: 江戸東京博物館のリニューアルや「地球の歩き方 墨田区版」の発行をどう活かすのか。
- A(観光課長): 3月31日のオープンに合わせ都と調整中。書籍発行に合わせて両国周辺でトークショー等のイベントを行い、KFCの展示スペースも連動したプロモーションに更新する。
【プレミアム付デジタル商品券の課題改善】(坂井 ユカコ 委員)
- Q: 「追加購入ができない」という現行システムの機会損失をどう解消するのか。また、商店街保護とのバランスは。
- A(産業観光部長/担当課長): 令和8年度実施までにシステム改修できるよう開発会社と調整中。商店連盟とも協議し、地域に恩恵が行き渡る「完売のための出口戦略」を構築する。
【中小企業の熱中症対策支援】(坂井 ユカコ 委員)
- Q: 猛暑から働く人を守るための補助事業の内容と、周知方法は。
- A(経営支援課長): スポットクーラー等の購入に対し上限30万円(補助率2/3)を補助する。現場巡回やSNSを活用し、小規模事業者へ対面での案内も重視して広めていく。
🌳 2. 土木・公園:安全で魅力ある街の基盤づくり
【公園再整備:東向島北・横川・大横川】
- 東向島北公園(加藤 ひろき 委員): 旧向島中学校跡地に、遊び・コミュニティ・防災機能が充実した公園を令和12年春に開園予定。周辺道路も幅員6mに拡幅し、安全な歩行空間を確保する。
- 横川公園(稲葉 かずひろ 委員): インクルーシブ遊具や防災機能を備え、令和8年9月完成予定。地域の期待に応え、西側の一部を3月末に先行開放する。
- 大横川親水公園(稲葉 かずひろ 委員): 令和9年10月から指定管理者制度を導入。南北2箇所のパークセンターにスタッフを常駐させ、管理体制を強化する。
【公衆トイレの改築促進】(あべ よしたけ 委員)
- Q: 老朽化やバリアフリー未対応のトイレが多い。改築ペースを早めるべきではないか。
- A(公園課長): 老朽化44箇所、未バリアフリー57箇所の実態を認識している。令和8年度中に現在の改築方針を実態に即して見直し、検討を深める。
【墨堤の桜再生・継承】(稲葉 かずひろ 委員)
- Q: 老齢化した桜の再生計画はどう進めるのか。
- A(都市整備課長): 樹齢約65年のソメイヨシノの現状を調査し、専門家やボランティアと共に計画を策定する。お花見への影響を最小限にする配慮も行う。
【押上駅前自転車駐車場の今後】(加藤 ひろき 委員)
- Q: 令和14年に返還期限を迎えるが、今後の継続的な確保はどうなるのか。
- A(土木管理課長): 20年契約の満了後も、合意があれば10年の再契約が可能。高い需要に責任を持って応えるため、東武鉄道とやり取りを開始した。
🚲 3. 都市整備・安全:次世代へつなぐ安心の仕組み
【住宅政策と定住促進】(稲葉 かずひろ 委員)
- Q: 子育て世代の転出超過に対し、どのような住宅政策が必要か。
- A(住宅課長): 来年4月から、子育て世帯等が認定住宅へ転居する際の費用補助を開始する。既存ストックの有効活用や住宅循環を促すプランへの改定も進める。
【不燃化プロジェクトの加速】(あべ よしたけ 委員)
- Q: 助成制度の拡充内容と、新規集中促進事業の内容は。
- A(不燃・耐震促進課長): 基本助成を230万円に増額し、除却のみでも上限200万円を助成する。向島や東向島など特定地域を対象に、5年間集中的に実施する。
【自転車安全対策:ヘルメットと青切符】(あべ よしたけ 委員)
- Q: 自転車用ヘルメットの助成実績と、令和8年4月の「青切符制度」への対応は。
- A(土木管理課長/副区長): 累計約6,000個の実績。制度導入を好機とし、単なる助成に終わらず、区全体で積極的な普及啓発と指導を実施していく。
💡 自由民主党としての要望・指摘事項
- 坂井 ユカコ 委員: デジタル商品券事業の目的は個々の商店の灯を守ること。利便性向上は手段であり、商店街保護とのバランスを欠かさぬよう努力していただきたい。
- あべ よしたけ 委員: 公衆トイレの改築は実態に合わせ、個数を増やせるよう方針に盛り込むこと。地場産業への伴走支援や不燃化、安全対策を区を挙げて取り組むよう強く求める。
- 加藤 ひろき 委員: 自転車駐車場の確保は非常に重要な課題。東向島北公園整備についても、地元の声を最優先に聞き、現場をよく見て進めていただきたい。
- 稲葉 かずひろ 委員: 公園再整備や桜の再生について、区民が納得できるよう丁寧な周知を。横川公園の先行開放など、地域や子供たちの期待に沿った迅速な対応を要望する。
