予算特別委員会の2日目は、私たちの日常生活に密着した「区民生活費」および「資源環境費」についての質疑が行われました。
スポーツ施設の改修からデジタル化の推進、さらには伝統文化の継承まで、わが会派の議員が多角的な視点で質疑を展開しました。その内容を項目ごとに整理してご報告します。

🏟️ 1. スポーツ・地域コミュニティの活性化(あべ よしたけ 委員)
【錦糸公園野球場の改修と予防保全】
Q: 錦糸公園野球場のLED化は予算化されたが、耐用年数を超えた人工芝の修復が先送りされている。事後修繕ではなく、計画的な「予防保全型」の修繕でコストを抑えるべきではないか。また、将来像を明確にするため施設整備方針を計画に盛り込むべき。
A(スポーツ振興課長/地域力支援部長): LED化は水銀灯の生産終了に伴い優先した。人工芝も劣化は承知しており、順次着手したい。今後の計画改定の中で、施設整備の検討内容を盛り込んでいく。
【町会アプリ「ピアッザ」の導入と支援】
Q: 2月に導入された町会情報発信アプリ「ピアッザ」について、高齢化が進む町会への操作支援や、誹謗中傷への対策はどうなっているか。
A(参事[地域活動推進課長]): 若手不足解消を目的としており、不用品の譲り合いや電子回覧板として活用できる。高齢者へは区や事業者が現地で操作説明を行う。不適切投稿には通報制度と監視体制を敷いている。
【すみだまつり・こどもまつりの負担軽減】
Q: 予算が減額されているが、出展団体から「テナント代(4万円)の負担が重い」との声がある。参加しやすい環境を作るため、助成金の増額や出展料の見直しをすべき。
A(文化芸術振興課長/副区長): 前年度が周年行事だったための減額だが、出展料については団体の減少を防ぐため見直しを検討する。補助金のあり方も含め、実行委員会の意見を丁寧に聞いていく。
🎨 2. 文化・芸術・観光の戦略的展開(加藤 ひろき 委員、坂井 ユカコ 委員)
【すみだ北斎美術館10周年と江戸博連携】(加藤委員)
Q: 開館10周年のイベント内容と、リニューアルする江戸東京博物館(江戸博)との連携、区内施設とのネットワーク強化はどうか。
A(文化芸術振興課長): 令和8年中に4回の企画展やシンポジウムを実施予定。長野県小布施町の北斎館とも連携を協議中。江戸博等とも「美術館・博物館ネットワーク会議」を通じて連携を強めていく。
【大江戸すみだ職人展の拡充】(加藤委員)
Q: 予算が増額されているが、どのようなパワーアップが図られるのか。
A(文化芸術振興課長): 会期を4日間から9日間に大幅延長する。会場のテントを「職人長屋」を模したデザインにするなど、江戸文化の発信と誘客を強化する。
【ふるさと納税と「コト消費」の促進】(坂井委員)
Q: 寄付実績が好調な中、区内飲食店で使える「電子商品券」を返礼品に導入し、来訪促進や地域経済の循環につなげるべきではないか。
A(文化芸術振興課長): 実績は11億円に達する見込み。電子商品券については、来訪促進に資する手法として前向きに検討したい。
【すみだ五彩の芸術祭の費用対効果】(坂井委員)
Q: 4億円という大規模予算に対し、世界的アーティストを起用する価値や透明性をどう確保するのか。
A(文化芸術振興課副参事/地域力支援部長): 地域資源をリサーチした制作を徹底し、外部評価や監査を通じて透明性を確保する。ワークショップ等で区民が「自分たちの祭り」と実感できる仕掛けを作る。
🌱 3. 環境・資源循環と行政効率化(あべ 委員、稲葉 かずひろ 委員、坂井 委員)
【集団回収報奨金の引き上げ】(あべ委員)
Q: 令和8年4月から報奨金が上がると聞くが、詳細と周知状況は。
A(すみだ清掃事務所長): 1kgあたり6円から7円へ引き上げ、さらに回収量に応じた加算金(5千円〜3万円)を新設する。あらゆる媒体でPRを徹底し、HPの検索性も改善していく。
【不要園芸土の定期回収化】(稲葉委員)
Q: 試験実施を経て、区民からの定期回収を望む声にどう応えるのか。再来年度の定期化を目指すべき。
A(環境保全課長): 現場での反応は非常に良く、定期実施の要望も届いている。来年度は年3回のイベント実施を継続しつつ、本格実施(定期化)に向けて検討を進める。
【戸籍事務へのAI検索導入】(坂井委員)
Q: 専門書籍や判例をAIで検索するサービス導入により、区民の待ち時間はどう変わるのか
A(窓口課長): これまで15〜30分かかっていた専門的な調査が数秒〜数分で完了する。職員の効率化だけでなく、来庁者の待ち時間短縮に大きく貢献する。
🛡️ 4. 安全・安心と教育・施設(加藤 委員、稲葉 委員)
【空き家対策(除却費助成の拡充)】(加藤委員)
Q: 解体費助成を倍増(50万→100万、無接道敷地は200万)する狙いと、出口戦略は。
A(安全支援課長): 解体コストの上昇に対応するための拡充。除却だけでなく「すみだまちづくり公社」と連携し、予防的施策と利活用の両輪で老朽家屋ゼロを目指す。
【外国人学校児童生徒保護者扶助費】(稲葉委員)
Q: 公教育の支援が整う中、あえて外国人学校を選択した家庭への補助の公平性をどう考えるか。実態に即した整理が必要。
A(総務部参事): 教育機会の均等や多文化共生の視点に基づく事業だが、所得制限はない。23区全ての状況や他区の動向を注視し、必要に応じて見直しを検討する。
【地域集会所のオンライン予約・電子錠化】(稲葉委員)
Q: 導入による効果と今後の拡大スケジュールは。
A(地域活動推進課長[参事]): 業平橋・神明橋で導入し、「予約が便利」「鍵の受け渡しがスムーズ」と好評。来年度は吾妻橋会館へ導入し、順次拡大を目指す。
【コミュニティ掲示板の助成と運用】(稲葉委員)
Q: 掲示物過多による町会負担の軽減と、助成制度(5年サイクル)の柔軟化を求める。
A(地域活動推進課長[参事]): 掲示物の精査を他署へ働きかける。助成の柔軟化については次期サイクルでの検討課題とし、手続きのサポートも継続する。
💡 各委員からの最終要望・指摘事項
- 坂井委員: 「稼ぐ自治体」としての地域経済循環、芸術祭が一部の人のためのもので終わらないための厳格な目利きと仕掛けを求める。
- あべ委員: スポーツ施設の計画的整備、アプリ「ピアッザ」による町会活性化、集団回収のPR徹底、すみだまつり出展料の早期見直しを強く求める。
- 加藤委員: 江戸文化の発信推進、空き家対策における「予防」の観点強化(まちづくり公社との連携)を要望する。
- 稲葉委員: 外国人学校補助の整合性ある整理、園芸土回収の定期化に向けた密な連携、町会掲示板のデジタル化等による負担軽減を期待する。
引き続き、皆様の声を区政に届けてまいります。
