墨田区議会自由民主党議員団として、京都市の環境学習施設「さすてな京都(京都市南部クリーンセンター)」へ行政視察に伺いました。
墨田区が掲げる「すみだゼロカーボンシティ2050」の実現。そのヒントを探るべく訪れた同施設は、単なるゴミ処理場という枠を超え、最新技術を駆使した「エネルギー生産の拠点」でした。

エネルギー回収:ゴミから電気を創る仕組み
京都市南部クリーンセンターの取り組みでは、徹底したエネルギーの有効活用です。
- 焼却熱による大規模発電: 1日500トンの処理能力を持つ焼却炉2基から出る熱を利用し、約22,000世帯分に相当する最大14,000kWを発電しています。
- 売電による収益化: 発電した電力の約3分の2を売電。年間約13億円もの収益を生み出し、施設の運営費に充てられています。
- バイオガス化施設の併設: 生ゴミを約20日間発酵させてメタンガスを発生させ、さらに約2,000世帯分の電力を創出する最先端のシステムが稼働しています。

15年が50年に延びた「最終処分場」
京都市では2006年からゴミ袋を有料化した結果、ゴミの量が1年間で16.5%も減少しました。
かつて「15年で満杯になる」と予測されていた最終処分場(コランド大森)は、住民の減量努力によって、現在では「あと50年は使える」という見通しに変わったそうです。
ゴミ袋の有料化による直接的な収益(約9億円)は、処理費用全体(230億円超)の一部に過ぎません。しかし、有料化が住民の意識変革を促し、結果として処分場という「街の資産」の寿命を劇的に延ばした事実は、非常に重い意味を持ちます。
墨田区への反映:「すみだカーボンゼロ」に向けて
今回の視察を通じて、「すみだカーボンゼロシティ2050」の実現に向けた課題を見つけました。
- エネルギー回収の最大化: ゴミを単に「燃やす」のではなく、徹底的に「資源・エネルギー」として回収する京都市のモデルは理想形です。墨田区においても、資源回収の精度向上とエネルギー創出の可能性を探るべきと考えています。
- 環境学習の拠点化: 「さすてな京都」は、年間120校以上の小学校が訪れる学びの拠点でもあります。墨田の子供たちが自分たちの出すゴミの行く末を「自分事」として学べる環境づくりを推進することが重要と考えています。
持続可能な「すみだ」の未来を築く
今回の視察で得た「仕組みづくり」の知見を、墨田区の特性に合わせた具体的な政策提言として反映できるよう、検討を深めてまいります。
視察は、現場の知恵を区政に活かしてこそ意味があります。
引き続き、皆様からの環境政策に関する貴重なご意見をお寄せください。
