― 質疑と今後の方向性 ―
地域産業都市委員会において、産業共創施設(SIC:Sumida Innovation Core)に関する議論が行われました。
本会議では、先日に開催された意見交換会の内容を踏まえ、会派として質疑をおこないました。
SICの今後の運営方針や評価方法、そして産業振興の在り方について、幅広い観点から意見を交わしました。
1.施設評価のあり方:数値だけでなく「質」も問う
まず議論の中心となったのは、SICにおける成果指標(KPI・KGI)の設定について。
決算委員会での質疑を経て数値目標が整理されたことは評価しつつも、
今回はさらに一歩踏み込み、「定性的評価の重要性」について提起しました。
「数字は嘘をつかない。しかし、数字だけでは見えない成果もある。
企業や人との関係づくり、共創の手応え、参加者の満足度など、
そうした“質的な変化”こそ行政が評価すべき部分ではないか。」
区側からは、
「まず数値での評価を前面に出したが、今後はアンケートや満足度など定性的評価も加味して総合的に判断する」との答弁がありました。
行政が持つ現場との蓄積や関係性を活かした評価を重視すべきと意見を述べました。
2.商工連携と「産業集積のアップデート」
次に、SICの今後の方向性として注目されたのが「商工連携の強化」です。
長年、工業・商業が別々に進められてきた産業施策を、SICをハブとして横断的に連携させる構想が議論されました。
区側からは、
「これまでの製造業中心の集積から、商業や新産業も含めた“産業集積のアップデート”を目指す」
「先日開催したすみだ若手企業人大交流会では、工業・商業の垣根を越えた意見交換が活発に行われた」
との答弁があり、今後も商業関係者への参加促進を図る方針が示されました。
「若手商業人のイベントでは、将来区の産業を担う顔ぶれが揃い、非常に良い雰囲気だった。
SICも商工連携のハブとしてその流れを取り込むべきだ」との意見をしました。
3.施設活用と“雰囲気づくり”の工夫
また、SICをより多くの事業者に開かれた施設とするため、
「イベントや交流の場としての積極的な活用」についても議論がありました。
「若手商業人イベントは公園で開催されたが、SICで行えばより効果的だったのではないか」
「他市の事例では、形式ばらない“ゆるい交流”から自然と共創が生まれていた」との指摘があり、
“勝手に共創が生まれる空間づくり”を目指してほしいと要望をしました。
まとめ:数字と人を両輪に、より良い共創拠点へ
今回の委員会質疑では、SICの評価や方向性について、
「KPI等の数値目標と、共創の質的な成果の両立」をテーマとしました。
さらに、商工の垣根を越えた連携、そして区内事業者が自然に交流できる空間としてのSICの在り方が議論されました。
今後も、区内産業の実情を踏まえながら、
SICが“より良い共創の場”として発展できるよう、継続して注視・提案してまいります。