6/23に開催された「子ども文教委員会」での質疑内容をご報告いたします。 今回は、災害や野生動物から子供たちの命を守るための安全対策、そして国の新たな補助金に伴う家庭間の公平性、気象災害時における保護者の心理的負担の軽減など、現場の声に寄り添った4つの項目について質しました。

🚨 1. 災害・安全対策:命を守る実効性のある訓練と対策
【① 北区の小学校火災に関連した「事前通告なしの防災訓練」について】
Q(井上 委員): 令和6年9月議会での私の代表質問以降、本区における「事前通告なし(予告なし)の避難訓練」の検討・実施状況はいかがでしょうか。他自治体での震災経験や、先日の北区での小学校火災における教員の臨機応変な対応を教訓に、本区でも全校実施に向けて強力に進めるべきだと訴えます。
A(教育委員会側): 現在、各学校において予告なしの避難訓練は実施していますが、教員の対応訓練等を含めた全校実施に向けて、引き続き指導・推進してまいります。
【② 全国的なクマの出没に対する野生動物対策について】
Q(井上 委員): 全国的に市街地や観光地でクマの出没が相次ぐ中、小中学校の宿泊学習や児童館のお泊まり学習における安全確保(管理マニュアルの整備や職員への周知、児童生徒への事前指導状況)はどうなっていますか。ハイキング時における「クマ鈴」や「ホイッスル」などの具体的な防犯グッズの携行・対策状況についても伺います。
A(学校側): マニュアルではないですが「安全指導の徹底について」の通知に基づき、事前に宿泊施設周辺の目撃情報を確認した上で計画を立てています。ほぼすべての学校がクマ鈴やホイッスルを必ず携行しているほか、ハイキング前に爆竹を鳴らして遠ざける対策等も行っています。
A(児童館・保育園側): 夏休みのキャンプや遠足に向けて事前に出没情報を注視し、児童館や保育園・幼稚園の各現場に対しても注意喚起や情報共有の徹底を行っていきます。
🌟 避難訓練は「いつ起こるかわからない」本番の緊迫感を想定してこそ、本当の意味で機能します。また、校外学習での野生動物対策についても、爆竹の活用やクマ鈴の携行など、現場の実態に即した「予防」の仕組みが確実に徹底されているか、引き続き注視していきます!
🍱 2. 子育て支援:不公平感のない補助と保護者の安心
【③ 学童の昼食補助(こども家庭庁の予算関連)について】
Q(井上 委員): こども家庭庁の予算(1施設最大426万円補助)による学童の昼食補助に関する報道を受け、本区での検討状況を伺います。予算化を検討する際、学童利用者の昼食のみを全額無償化すると「学童に行っていない家庭(自宅でお弁当等を用意する家庭)」との間に新たな格差が生まれてしまいます。家庭でお弁当を作る場合の平均費用を算出し、学童利用者が外部注文した際にかかる高額な費用の「差額を補助する」といった、不公平感のない予算化を提案・要望しますが、いかがでしょうか。
A(子ども子育て部門): 詳細な情報や通知がまだ国から入ってきていないため、今後通知を精査・確認した上で、事業化を検討する際には提案された指摘(差額補助の視点等)も十分に考慮して考えていきたいと考えています。
【④ 台風6号通過時の保護者連絡・対応について】
Q(井上 委員): 先日の台風6号の際、本区が「一斉休校とせず4時間目(11時半頃)から登校、給食あり、登校判断は各家庭」とした対応自体は、家庭環境に配慮したものとして評価します。しかし、保護者への「すぐーる」での通知内容が事務的であり、「無理して行かせないと授業に遅れるのでは」という心理的負荷(バイアス)を保護者に与えてしまいました。「学校に行かなくても成績には関係ない(授業は進めない)」などの配慮の一文を足すだけで家庭の判断がスムーズになります。また、保護者が出勤した後に警戒レベルが上がり急遽休校になるなどのタイムラグ問題への備えや、学校と学童保育で統一感を持たせた発信体制の確立を求めますが、いかがでしょうか。
A(教育委員会・子ども子育て部門): 今後、台風等の接近時に通知を出す際は、各家庭の状況に配慮した丁寧な内容(授業の進捗に関する補足等)を文章に盛り込めるよう改善します。タイムラグや急な警戒レベル上昇への対応はガイドラインの改定を視野に校長会等と検討します。また、学校と学童保育(子ども子育て部門)との間でも密に情報共有を行い、統一感を持った安全第一の対応を徹底していきます。
🌟 学童の昼食補助については、限られた財源の中で「すべての家庭への公平性」を担保するための丁寧な合意形成が不可欠です。また、台風時の連絡一つとっても、事務的な文面に一言「配慮の言葉」を添えるだけで、保護者の皆様の心理的な不安を大きく和らげることができます。システムを整えるだけでなく、受け取る側の気持ちに立った温かみのある運用を今後も求めていきます。
💡 最終要望・指摘事項
今回の委員会を通じて、制度の隙間や運用の妙によって生じる課題を、一つずつ丁寧に埋めていく重要性を改めて痛感しました。
- 安全の徹底: 予告なしの避難訓練の推進、および校外活動での野生動物対策のデータ共有を確実に続けること。
- 安心の構築: 国の昼食補助予算の活用にあたっては家庭間の公平性を最優先すること。また、災害時の学校・学童間の発信連携スキームを早期に確立すること。
子供たちが安心して学び、保護者の皆様が安心して子育てができる墨田区を目指し、これからも冷静かつ実効性のある議論を積み重ねてまいります。引き続き、地域の状況や現場のリアルな声をお寄せいただけますと幸いです。
