
先週、北区の小学校で発生した火災。テレビのニュース等で緊迫した映像をご覧になり、ご不安に思われた保護者の方も多いのではないでしょうか。
6/23に開催された「子ども文教委員会」において、この件を重く受け止め、墨田区内の学校における安全管理体制や、今後の避難訓練のあり方について質疑を行いました。子供たちの命を守るため、どのような議論が交わされたのかをご報告します。
🚨 1. 火災に備える安全管理と保護者への丁寧な情報発信
【① 本区および北区の火災を受けた安全管理・点検の実施状況について】
Q(委員): 昨年9月に区内小学校で発生したボヤ(トラッキング火災)や、先週の北区の小学校火災を踏まえ、いつ起こるか予測できない火災に対する本区の教員へのマニュアルやこれまでの対応状況、および北区の件を受けて新たに講じた全校への安全点検・指導状況を確認します。
A(教育委員会側): 昨年の小学校のボヤ以降、全校へ特別教室を含む避難経路の確認やコンセント類の安全点検を通知し、月1回の訓練実施を促してきました。今回の北区の件を受けては、発生当日の19日に再度「幼児児童生徒の安全確保について」の通知を全校に出し、避難経路や電気器具の安全点検を改めて指示しました。
【② 保護者への不安解消に向けた情報発信の工夫について】
Q(委員): 北区の火災を受けて保護者へ一斉配信(すぐーる)が行われましたが、通知文の最後に「原因解明後に改めて対策をお知らせする」とあると、保護者が「今対策がないのか」と不安になる懸念があります。現在の備えや避難経路の取り決めを一文添えてリンク等で見られるようにするなどの配慮をしてはどうか。
A(教育委員会側): 当日、学校への安全管理状況について一斉配信を行いました。施設面からは原因解明を待つ面もありますが、消防点検(年2回)や法令に基づく点検はしっかり行っており、建築部門とも情報を共有しました。保護者の安心につながる丁寧な発信を含め、今回の件を踏まえ改めて考えていきます。
【③ スプリンクラーの避難設備の配備状況について】
Q(委員): 区内小学校の自動消火用のスプリンクラーの設置状況はどうなっていますか。
A(教育委員会側): スプリンクラーについては、現在の学校施設の用途・規模の設置基準上、本区の学校では対象外となっているため設置はありません。
🏃 2. 従来の型を破る「想定外」を作らない避難訓練
【④ 出火場所(音楽室等)を想定した避難訓練の実施について】
Q(委員): 北区の火災は、想定していなかった音楽準備室からの出火であり、従来の訓練(給食室等を想定)だけでは現場が対応しきれない可能性があります。基本的な課題を把握し、日頃の訓練に生かすべきですが、今後の避難訓練のあり方についてどのように対応しますか。
A(教育委員会側): 普通は給食室等を想定してそこから遠いところへ逃げる訓練をしていますが、想定外の場所での発生を重く受け止め、今後は音楽室等も想定した避難訓練の実施を、明確に現場(学校)へ求めていきます。避難訓練は月1回実施しており、今後もその必要性を徹底していきます。
【⑤ 事前通告なし(予告なし)の避難訓練の全校推進について】
Q(井上 委員): 令和6年9月議会での私の代表質問以降、本区における「事前通告なし(予告なし)の避難訓練」の検討・実施状況はいかがでしょうか。他自治体の震災経験や北区の教員の臨機応変な対応を教訓に、全校実施に向けて強力に進めるべきと考えます。
A(教育委員会側): 現在、複数校において予告なしの避難訓練は実施しているところです。いつどこで起こるかわからない火災や地震に対し、予告なし訓練は大変有効であるため、全校実施に向けて引き続き各学校へ安全確保として周知・推進していきます。
🌟 ポイント!
北区の火災では、児童たちが「庇(ひさし)」に非難する緊迫した場面がありました。非常に危険な場所ではありますが、煙や炎から逃れるための咄嗟の判断としては評価できる点もあります。
一方で、学校に救助袋があったにもかかわらず、何らかの要因で使用を断念したという事実もわかってきています。「設備があるから安心」ではなく、「いざという時に本当に使える状態か、使える心理状況か」まで踏み込む必要がありそうです。
だからこそ、私は「出火場所を固定しない訓練」や、いつ始まるかわからない「事前通告なしの防災訓練」を提案しています。学校の構造に合わせて「想定外」をあらかじめ無くしていくことが、子供たちの命を守る何よりの盾になります!
💡 結びと今後の決意
火災を「発生させない対応」と、発生してしまった際の「被害を最小限に抑える対応」を、根本から点検し直す必要があります。墨田区では、火災発生の翌日に緊急で対策会議を実施したとのことですが、これを一過性の動きで終わらせてはいけません。
今後の詳細な検証結果を踏まえ、何が課題でどう改善すべきなのか、議会でも引き続きしっかりと議論を積み重ねてまいります。
いつ、どこで発生するかわからない災害から子供たちの命を守り、保護者の皆様が安心して送り出せる学校環境を創るため、一歩ずつ着実に進めてまいります。引き続き、皆様の率直なご意見や現場の声をお寄せいただけますと幸いです。
